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[2023]年末のご挨拶

みなさんこんにちは、木村です。
本日が、弊社みのり開発の今年最後の仕事納めになります。

世の中は、長かったコロナウイルスから、完璧とは言えないが少し解放されてきました。
ただ、気候変動による気候の変化や、物価高による暮らしの変化、
さらには、今まで以上に至るところで格差が如実に現れてきた風潮がありなかなか穏やかとは言い切れない日々です。

当社におきましても、第38期の上半期が終了になります。
スタート時に掲げた経営計画書に基づき、さまざまなチャレンジをして参りましたが、
手応えと反省を繰り返しながら、なんとか1歩前に踏み出せたという実感はあります。


これから38期下半期を経営者として会社を営んでいく中で、今の私の立場での役割は、組織のレベルアップにつきます。
これから、10年、20年と歩んでいく中で、組織としてはもちろん、社員1人1人のスキルアップは不可欠です。
次の世代に繋げる、重要な年でもあるように思います。

私個人的には、生涯現役で突き進んでいく所存ではございますが、
それでも、1個人としてではなく、経営者として次の世代への継承は私の大きな役目でもあります。

話は変わりますが、
つい最近、同業者の仲間の経営者からこんな相談がありました。

「社員や部下を褒めたほうがいいのか、叱ったほうがいいのか」

という質問です。
今の時代、「叱る」=「パワハラ」が紙一重の世界かもしれません。
叱り方によっては、パワハラと捉えられ、ましてや叱られることに慣れていない世代に対しては、気付かぬところでマイナスに働いてしまう場合があります。

私してこのような質問に対する私の結論は、「どちらも」ということに落ち着きます。

なぜ「どちらも」のか?

それは褒めるか叱るかよりも、その前に大事なのは「誰に褒められるか、誰に叱られるか」という点がポイントだと思ってるからです。

逆に、社員の立場になって考えてみればわかるでしょう。
私も若い頃は、良く怒られましたし、褒められもしました。

ただ尊敬できない先輩に叱られても、反発心しか芽生えませんが、
もし尊敬する先輩に叱られれば、叱られる原因や再度失敗しないように反省して行動に移したものでした。
当時を思い起こせば、生意気な部下だったかもしれません。

時には褒められる場合も同じように、次への行動の差が生まれたように思います。

ましては、それが先輩ではなく経営者、いわゆる社長だったらどうでしょう。
多くの社員は、尊敬する経営者には、褒められたい、認められたいと思っていますから、
尊敬する経営者からの「褒め」や「叱り」は、どちらであっても社員に響くでしょう。

だから、今回の質問に対しての問題点は「褒めるか、叱るか」ではなく、
その前に「どうしたら尊敬される経営者になれるのか」ということを考えることが大切かと思います。

そして経営者が覚えておかなくてはいけないのが、
経営者自身では「自分が本当に尊敬されているか否か」は分かりませんし、
今の時代の社員は、「社長」という「肩書」だけで経営者を尊敬することはありません。

日頃のテレビなどのニュースを見れば感じるかと思います。
「社長」=「偉い」と勘違いをして、一方的に叱ることで良い方向へ導くことができずに、
隠蔽などの不正も誘引することになり、結果、足元を掬われることになります。

数年前に、文化庁の「国語に関する世論調査」の記事がありました。
それによると、「なし崩し」や「檄を飛ばす」の本来の意味を理解している人は2割程度だという結果だったと記憶してます。

では、尊敬される人とは?

一つの例として、
悟りを開かれた仏様の十の称号というのがあります。

一、如来(にょらい)真の人。真理に到った人。
二、応供(おうぐ) 供養を受けるにふさわしい人
三、正遍知(しょうへんち)正しく悟った人
四、明行足(みょうぎょうそく)知恵と行ないを備えた人
五、善逝(ぜんぜい) 迷いを断った幸福な人。
六、世間解(せけんげ) 世の中をよく理解している人
七、無上士(むじょうし)最高の人 
八、調御丈夫(じょうごじょうぶ)人を整え指導することのできる人
九、天人師(てんにんし)神々と人間の師
十、仏世尊(ぶつせそん)めざめた人、世に尊重される人

どれをとっても皆人を表しているものです。

この中で「調御丈夫」
とは、「人を指導することに巧みな人」という意味です。
その指導方法の例としてよく言われているのが下記の3つです。

1.失態を大勢の前で叱らず、個別に呼び出して話をする。
2.感情的に叱らずに、冷静に問いかけ、本人の口から話をさせる。
3.叱った後も優しくフォローする。

ここで大事なことは、社員を責めるために叱るのではなく、
本来の業務の目的を気づかせるために叱るという本質を忘れないこと。

失敗することで会社に恥をかかせることもあるでしょう。
部下の失敗は上司の責任が大きく、お客様から上司の責任を問われて上司が恥をかくこともあるでしょう。

でも、叱る時は、恥をかかされたことを叱り、上下関係を明確するかのように服従を求めるのではなく、叱られる側がどういう立場、状況自分の話を聞いているかをよく観察していくことが重要です。
そのためには、感情的になっては冷静に観察、判断することができなくなる
ので注意が必要です。

経営者として、社員から尊敬されるようになるために、あぐらをかくわけにもいかず、ましては、自分のやりたい仕事だけをしていればいいというわけではありません。
そんなことを自分に言い聞かせながら日々を過ごしております。

あの有名なドジャーズの大谷選手も、経営者ではないにしろ「みんなから憧れる選手になる」と話をしております。
そのような目標を持つことで、自身のモチベーションアップになるでしょう。
経営者に関わらず、1人の人間として、心のどこかでこのような考えを持ち合わせていると、より良い視界が広がるかもしれませんね。

さて、いよいよ年末を迎えることになりますが、
決して会社を大きくしたいわけではなく、今期の経営計画にある「感謝」というキーワードを忘れずに、社員1人1人が働きやすい職場、環境を作り、会社、組織としてのレベルアップに向けて、2024年は邁進していく所存でございます。

ちょっと余談が長い、年末のご挨拶になってしまいましたが、
こうして笑顔で新年を迎えられるのは、ひとえにお客様や地域の皆様、そして我々の無理難題に対応していただいた協力会社様のおかげだと思っております。
2024年はさらに、みのり開発に関わる全ての方々にご満足頂けるように努力していく所存でございますので、
より一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

みなさま、寒い日が続きますので、お体に気をつけて、よいお年をお迎えください。

令和5年12月28日
みのり開発代表 取締役会長 木村 芳廣

 

 

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